あおはとのゲーム雑記。元々AceCombatブログでしたが今はいろいろ・・・
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ベルカ戦争を駆け抜けた鬼神の姿を、登場人物の視点から振り返る
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ウスティオ及びオーシア合同による、大規模な共同作戦計画の実行が決定した。
両軍を総称した 戦略的軍事機構を”連合軍”と正式命名。
本共同作戦計画を”戦域攻勢計画4101号”と呼ぶ。
本計画の主目的は 連合軍の水上輸送路確保である。
我々連合軍が輸送路を確保するには、
フトゥーロ運河周辺を占拠するベルカを一掃せねねばならない。
今回の大規模な共同計画上、諸君らには参加作戦の選択権を与える。
選択可能な作戦任務は3つ。
何れの作戦でもベルカ軍の激しい反撃が予想される。
参加作戦の決定は慎重に行なえ。
両軍を総称した 戦略的軍事機構を”連合軍”と正式命名。
本共同作戦計画を”戦域攻勢計画4101号”と呼ぶ。
本計画の主目的は 連合軍の水上輸送路確保である。
我々連合軍が輸送路を確保するには、
フトゥーロ運河周辺を占拠するベルカを一掃せねねばならない。
今回の大規模な共同計画上、諸君らには参加作戦の選択権を与える。
選択可能な作戦任務は3つ。
何れの作戦でもベルカ軍の激しい反撃が予想される。
参加作戦の決定は慎重に行なえ。
ブリーフィングルームには、いつにもまして大勢の傭兵が集まっていた。
俺も正直、こんなにいたのかと思うくらいの人数だ。ウスティオは本当に裕福なんだな。
「おい、どうする?」
「俺たちは?」
「今が稼ぎ時だろう。稼げそうな作戦がいいぜ」
「相棒決まってるぜ、ドラ猫出動だっ!」
「お前うるせーんだよ」
「楽に稼げそうなところにしようぜ」
傭兵たちそれぞれがひそひそと相談を始める。
俺は隣に座った相棒の顔を見やるが、相棒はスクリーンを前にじっと考え込んでいるようだった。
「まぁ、俺はどこでもいいぜ。お前に任せる」
俺の機体は別に対地・対空に限られているわけではない。相棒にしてもそれは同じなのだろうが、―――要するに、俺はどこでもよかった。
「静かに!・・・それでは参加の意思を問う。該当作戦に手を上げろ。1、―――」
【戦域攻勢作戦計画4101号:コスナー作戦】 1995/04/24 12:20 フトゥーロ運河
目の前に青い海、そして砂時計のくびれのように水域の狭まるフトゥーロ運河が広がる。
≪運河を無事通過できるよう、連合艦隊を護衛しろ。ミスは許されないぞ!≫
引き続き―――運が悪いのか―――俺たち担当のハロルド少佐、ことイーグルアイが指示を飛ばす。
相棒が選んだのは、コスナー作戦―――空母を含む、連合軍艦隊の護衛任務だった。
主に航空機による攻撃を阻止する任務だ。
そして、この任務には―――
≪ようガルム隊、空ではお初にお目にかかる。宜しくな!≫
何故か、例のブルーレイ隊も一緒だった。
俺はこっそり、げんなりとしたため息をつく。
相棒の反応はもっと薄かった。というより、全力で無視しているようにも見える。
使用機体は青い海上迷彩を施したF-16C。三機編成で、1番機を右端に、少し遅れて2,3番機が続く編隊をとっている。
俺たちの前には、正規軍のカラーリングをした三機のイーグル、そして空母から出撃してきたのだろう、海上迷彩の5機のファントムが浮かんでいる。
もしかしてイーグルは、ローゼライン作戦の彼らだろうか?
俺は更に下方、キャノピーの端から海上をみやる。
吸い込まれるように青い海の上を、艦隊がゆるゆると前進を続けている。真ん中に滑走路を持つ連合軍の空母が一隻、左右に味方護衛艦船が4隻、5隻といった編成だった。
≪こちらケストレル艦長ウィーカー。全乗組員聞け、ただし手は止めるな≫
どうやら、ケストレルとやらが事前に通知されていた”最新空母”とやららしい。
≪制空権は上空の戦闘機が確保する。我々は前を見て突破するぞ!≫
そんな無線を聞いていたのか、さっそくイーグルアイから警告の無線が入る。
≪レーダーに反応!本空域に複数の敵航空機が侵入!≫
俺は胸を張りなおし、レーダーを交戦モードに移行する。
≪どうしても通らせたくないらしい。やるぞ≫
≪俺たちの初仕事、見せてやるぜ!≫
レーダーに東西から敵機接近。数3-3。一直線に艦隊を目指してくる。
≪ブルーレイ隊、西方面の迎撃に向かう≫
≪ブルーレイ2、了解≫
≪了解≫
そう言って、3機は颯爽と西方面へ向かっていく。
相棒はそれを見送り、進路を僅かに東よりに変更する。
≪強欲のオーシアめ。やはり運河を押さえに来たか≫
≪艦隊の進入をなんとしても阻止するぞ≫
ベルカ空軍の気合の入った無線が流れ込む。
≪ウスティオを取り戻すまでは負けられない≫
味方の誰かが、対抗するように呟く。
―――そう、ウスティオを取り戻すまでは、俺たちは負けるわけにはいかない。
≪サイファーとピクシーがいれば勝てるはずだ≫
誰かがそう笑う。
≪今日もよろしく頼むぜ、行こう!≫
そう言って正規軍のF-15C三機が東に舵を切り、迎撃へと向かっていった。
俺はなんだか、面映い気分だった。
俺たちは傭兵だが、世界を守る力になれている。
これこそが、俺が傭兵に求めていたプライドだった。
俺は自然と高揚する気分を押さえ、操縦桿を握る手に力を込めた。
俺はレーダーをじっと見つめる。
東方面の部隊、西方面の部隊がそれぞれコンタクトを開始する。
≪ブルーレイ1、エンゲージ。グリュック1、エンゲージ≫
遠くの空に、派手な火花が咲く。
≪ィヤッホー!一機撃墜!≫
リンクマンとやらが一機撃墜したらしい。
≪格闘戦には付き合うな!船さえ沈めればそれで終わりだ≫
だが、彼らは仲間を撃墜されてもひるまなかった。
すれ違う迎撃機に構うことなく、一直線にこの艦隊を目指してくる。
≪各機、ベルカ空軍の意地を見せよ≫
敵も、いよいよ本気になってきたらしい。
俺は相棒の機体をみやる。
艦隊の上に真っ直ぐ飛んでいたその機体のコクピットの中で、こちらを振り返る灰色のヘルメットの男と目が合う。
レーダーでは、東方面の敵機は、一機も傷つくことなく連合軍艦隊へと接近中だった。
サイファーは、左手の親指を真っ直ぐ立て、そのまま東へと振る。
俺はにやりと笑う。
≪了解だ、相棒≫
そして機体を90度ロールさせ、サイファーと共に東へと向かう。
接近してきた機体は三機のF-16だった。
正規軍―――グリュック隊といったか―――は機首を返し、その後ろを追いかけてきていた。
(まずいな、これはうかつにミサイルを撃つと惨事になるぞ・・・)
サイファーはそれをみてか、今のうちにと高度を稼ぐ。
やがて見えてきた目標コンテナは、それぞれ高硬度、中高度、低高度に目標が分かれていた。
グリュック隊はこの中高度の敵機を追いかけて飛行しているようである。
俺は声に出して味方に知らせる。
≪高度650でコンタクト≫
すると、すぐに味方編隊から応答がある。
≪了解≫
サイファーが高空、グリュック隊が中空、俺は低空から侵入する敵機をそれぞれターゲットにする。
撃ち漏らしは出来ない。速やかに、かつ確実にひとつひとつ敵戦力を排除する必要がある。
俺は兵装を切り替え、特殊兵装にセットする。
≪特殊兵装準備よし≫
ターゲットのコンテナにダイヤモンドシーカーが重なる―――ロックオン。
≪ガルム2、FOX3≫
頭上をすれ違う中高度の敵機が、火花を散らして目標に接近することなく墜ちていく。
やや置いて、回避機動も空しく低空から進入しようとしていた敵機にも、QAAMが炸裂する。
俺はエンジン出力を上げ、インメルマンターンを行いがてら上空を見やるが、上空の敵機も末路は同じだった。
≪ガルム1、ガルム2が敵機撃墜。グリュック1が敵機撃墜≫
同じくスプリットSで合流したガルム1と翼を並べ、艦隊へと翼を戻す。
その向こうでは撃ち漏らされた敵航空機が二機、艦隊に迫ってきていた。
≪敵航空機の接近に備えよ!≫
艦船から無線が流れる。
その上空で、護衛部隊のF-4ファントムが機首をもたげ、迎撃に向かう。
≪識別信号を見分けるだけでも大変だ≫
空母から出撃してくるF-4E、ウスティオ傭兵部隊、ウスティオ正規部隊。
これだけでもすでに11機もいるのに、ベルカ航空機、引き上げる前作戦の敵・味方部隊を含めれば混乱もしようというものだ。
≪下手したら同士討ちになるぞ≫
グリュッグ1が苦い声で呟く。
護衛作戦で一番苦い損害は、味方同士の同士討ちだ。
今はIFFが発達してきたからいいようなものの、このシステムが古い頃には、味方の損害の半分以上が同士討ちであったといわれたほどだ。
ミサイルやレーダー照準を用いて行う攻撃ならまだしも、艦隊からばら撒かれる銃弾にIFFがついているかどうかは疑わしい―――というより、疑うまでもなく人の目で撃っているのだろうが。
≪艦隊に近づきすぎて味方の弾をもらうなよ≫
その目の前で、また一機ファントムによって敵航空機が撃墜される。
残り一機は二重の防空網をかいくぐり、必死の爆撃攻撃を行う。
その戦闘機を、速度を上げてくらいついたサイファーが、機銃で叩き落す。
第一波をしのいだ俺たちは、再び艦隊の上空で編隊を組みなおした。
≪ウスティオの傭兵が混ざってるらしいな。腕のいい連中がいると聞いたぜ≫
≪片羽の赤いイーグル・・・あれだ≫
誰かが見ているのだろう、俺のイーグルの特徴を言い当て、無線で示唆する。
≪円卓から戻った二機か。≫
よほど俺のペイントは目立つらしい。俺はこっそり苦笑した。
≪雪山以来負けなしだ。≫
さらにそんな俺たちを指して、ウスティオの誰かが誇らしげに言う。
そう、雪山の爆撃部隊迎撃任務以来、俺たちガルム隊は任務を成功に導き続けていた。それどころか、今ではヴァレー一番の稼ぎ頭と化している。
そんな俺たちにむかって、イーグルアイの気合の入った無線が放たれる。
≪敵攻撃部隊、第二波を確認。各機迎撃せよ!≫
≪任せとけって!ガルム隊にばかり稼がせるかよ!≫
西方面を請け負ったブルーレイ隊が、再び現れた敵性航空機三機に意気揚々とその舳先を向ける。
俺たちも、それに合わせて東方面から現れた四機に舳先をむける。
≪ここは俺たちに任せてくれ≫
再び東に舳先を向けようとしたグリュック隊に俺は言い、ガルム隊で敵機の迎撃に向かう。
エンゲージまであと3マイル。先着3名様、後着1名様。
俺は兵装をMSSLに切り替え、相棒を見やる。
こんな場合、サイファーなら・・・
予想通りにサイファーは両翼を振って見せると、腹に取り付けられた8基のAAMをちらりとみせた。
俺は少し速度を落とし、撃ち漏らした敵機を迎撃できる位置につく。
やがて、ロックの範囲内に敵攻撃機を捕捉する。
ガルム1が、その腹から3基のAAMを放つ。
≪全機、ブレイク!ブレイク!個々で艦隊を目指せ!!≫
その機影を追いかけて、3基のミサイルが散開する。
遥か青い空の向こうで、二つの火花がチリチリと踊った。
≪ああ!畜生!≫
俺は打ち漏らした一機に合わせて機首を返すと、後ろにぴったりとつき、MSSLを発射した。
≪ガルム2、FOX2≫
Mirage2000Dが再び回避機動をとり、フレアを巻くが、あえなく被弾し、その機体も炎に包まれる。
なんとか機体が水平になった一瞬をついて、パイロットが脱出していくのが見える。
ガルム1は、もう一機の迎撃に向かったようで、大陸の奥まで入り込んでいた。
俺はざっとレーダーを見回す。
西側の攻撃は、ブルーレイ隊とファントム部隊でなんとか食い止めれているらしい。
問題はこちらだった。
東側から、あとからあとから攻撃機がわいてくる。
見ている目の前でも、6機の追加部隊が押し寄せてきていた。
≪連合軍ごときにベルカ空軍は負けない。連合軍を勢い付かせるな!≫
≪東側にも増援部隊を確認。グリュック隊、迎撃に向かう!≫
≪全艦、速度このまま!前進を続けろ!≫
≪ケストレルは俺の帰る船だ。沈めさせたりはしない・・・≫
状況は刻一刻と混乱へと向かっていた。
こちらは二機しかいない。
イーグルアイからの無線が入る。
≪艦隊はやっと運河の半分まで進んでいる。ガルム隊、引き続き頼んだぞ。≫
(クソッ、艦隊は何をノロノロと!)
俺は心の中で毒づく。
円卓ほどではないが、持ちこたえるには俺たちだけでは少々荷が重い。
だが、こんなときこそ冷静にならなくては。
≪ガルム1、冷静に敵を落としていこう≫
そう言って、俺は改めてHUDを睨みなおす。
ガルム1が両翼を軽く振る。
了解さ。
その時、今日は初めて声を聞いただろうか。
≪東側に大幅な増援確認、ユーニ、援護に向かいます!≫
東方系の小人―――ユーニからの無線が入る。
≪あー!おい、ユーニ、団体行動を尊重しろよ!≫
三番機であるにも関わらず、彼はすでに編隊を抜け出し、単身こちらの援護に既に駆けつけていた。
なかなかに、状況判断のできる男じゃないか。
俺はニヤリと笑う。
≪来るのは構わんが、ケツにつかれて仕事を増やしてくれるなよ≫
≪かまし返してやりますよ≫
それを聞いてガルム1も翼をぐん、と張り直す。
ユーニが俺の援護位置に機体をつける。
そして再び、高度も種類もばらばらの敵航空部隊に、俺たちはたった三機で飛び込む。
ガルム1の腹から零れ落ちたAAMが、激戦の開始の合図を告げるようにほとばしった。
暗い室内、緑色のコンソールの前でイーグルアイことハロルドはこめかみを指で押さえつける。
(・・・また、命令無視か・・・・・・・・・・・・・)
気のせいか、最近は胃まで痛むようになってきた気がする。
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